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マリヨステンドグラスでの研修

駿平です!
7月24日〜26日にかけて、(有)マリヨステンドグラスに修行に行ってきました!

いつものパターンで、仕事終わりに荷物を持って出発です。
酒田からマリヨがある世田谷までは5時間程。関越道を通るのが一番早いです。
20時に出発し、日付を跨いだ2時頃に到着。

深夜のマリヨステンドグラス玄関

2時になってもマリヨステンドグラスはまだ煌々と明かりが付いています。

「こんばんは〜」と2人でドアを開けます。

すると、看板犬のレオンがお出迎えしてくれます。

2階から顔を覗くレオン

初めての頃はずっと吠えられていましたが、顔を覚えられたようで吠えられることもなくなりました。

そして一夫さん、裕さんとご対面。
1ヶ月ぶりですが、いつも電話しているので久しぶりな感じはそこまでありません。

すると間髪入れず、図面を持ってきた裕さん。今回のミッションについて説明を受けます。
「これは、これから作るドアのパネルの図面。今回は、ガラスカットから組み上げまでやってもらいます。報酬は出来高制とします。明日、明後日の晩御飯も家で食べるか外で食べるか作業の進度で決まりますからね!」

おぉ〜、これは楽しみ。是非とも組み上げまで終えて、いい報酬といい晩御飯をゲットしたい!
この時には、仕事して5時間かけて来たことはもう忘れていました。笑

翌日。10時から作業開始。
この日の目標はガラスカットまで終える事。
どんどんカットして美味しい晩御飯にありつきたい!

ガラスを型紙に合わせている葉さんとガラスを光に透かして見ている裕さん

裕さんが透かして見ているガラスは、アメリカ製の流れるような曲線模様が美しいクリアガラスです。
1枚の大判ガラスからパネルに合う模様が入った場所を選びます。
そして、パーツの繋がりが非常に重要なのでカットは失敗できません。(無事、失敗せずにカットできました。)

失敗できないと思うと手や体全体に力が入って、動きが硬くなる感覚があります。
こればかりは数をこなしていくしかありませんね…。

ガラスカット中の一コマ。一夫さんに制作シーンを撮影して頂きました。

身長に合わせて作業台の上に作業台を置いて、なるべく垂直姿勢を保ちながらカットできるようにしています。
カットは作業台に向かって立ちながら屈む姿勢になるので、長時間作業すると腰から首への負担が結構あります。
2人とも現役の理学療法士なので、作業姿勢への意識がちょっとだけ高いです。笑

1回目の研磨中(計4回研磨)

これはプリズムパーツを研磨中です。
断面を三角形にすることで面取り部分がキラキラと輝きます。
角度を一定にしないと面取りラインがブレてしまうので、何があっても動じない気持ちが重要です。
元々長方形のパーツで、今回のパネルに合わせて斜めに面取り加工も施しました。

抜けている所は模様を付けるために外しています

そんなこんなでガラスカット終了!
ガラスパーツが完成したので、明日の組み上げをスムーズに行えるように鉛を挽いていきます。

鉛を挽く機械(名前は分からない)

マリヨでは強度に優れたパネルにするためにケイムを自社製作しています。
鉛を挽く機械はドイツ製。黒くて重くてものすごい重厚感があります。
この機械は今回初めて触らせてもらいます。

コマを変えることでケイムの幅が変えられます。
今回は6mmと7mmのラウンドケイム、12mmのフラットケイムを製作。
粗挽き用と本挽き用のコマがあるので、間違えないようにセットします。

2人で協力し、機械に鉛を通す役と出てきたケイムを受け取る役に分けて鉛を挽いていきます。
鉛を通すと、ものすごいパワーで引っ張られます…!
「もし手を挟んでしまったら…」と想像するだけでゾッとします…。
出てきたケイムもかなり熱々。とてつもないパワーで圧縮されて熱を帯びるのですね。

今回使用する6本のケイムを引き終える

無事に2日目に使うケイムを挽き終えました。

そんなこんなで1日目の作業が終了。時刻は21時。
外飯は断念することになりましたが、裕さんが美味しいステーキ肉を用意してくれました🥩
肉を食らって、ひとっ風呂浴びてこの日は倒れるように眠りにつきました。

翌日。起きて一瞬、今いる場所がどこだか分からなくなります。
疲れが溜まってぐっすり寝た時に起こる現象です。
気が付きませんでしたが、それだけ1日目の作業は負荷がかかっていたんですね。

さて、2日目の作業は組み上げ。
カットしたガラスパーツを挽いたケイムで組み上げることが目標です。

組み上げ中の2人と会議中の2人

2人で1つのパネルを組んでいくので、分業することにしました。
私たちの工房の作業台の広さだと、分業なんて考えられないのですが…。
作業台が広いってなんて素晴らしいのでしょう…!

はじめは細かいパーツの組み上げに苦労しましたが、今回のパネルが上下左右対称だったこともあって、作業を進める毎にパターンを掴んでスピードアップしていきます。

順調に組み上げ、8割ほど出来上がった頃に重大な事実に気付きます。
裕さん「なんかこの6mmケイム太くない?」
よく見ると使っているケイムがいつも使っている6mmケイムより若干太いのです。
完成まであと少しのところで、昨日挽いた6mmのケイムの厚さが間違っていることに気が付きます。

このままでもデザイン的に問題ないかもしれないけど、1度違和感を感じ出したら直さないと気持ちが悪い…

もう1枚の6mmのコマを探す4人

ということでもう一度あの重厚感のある機械を引っ張り出してきてケイムを挽きなおします。
6mmのコマが2枚あって、肉厚さが若干違ったようです。
思わぬところで昨日の作業の復習ができました。反復できたのでしばらくは忘れなそう。

そして、今まで組み込んでいた太いケイムを外して、挽きなおしたケイムを入れなおします。
バラバラにならないように組んだ部分を緩めながら一部分だけパーツを交換していきます。
この作業は修理にも応用できそう。

ここで失敗してなかったら出来なかった経験です。
この経験が、次失敗しないように事前に先のことを考えて作業を進められる力を養ってくれるはず。

ようやく組み上げ完了!

ということで2日目のうちにパネルを組み上げることが出来ました!
時刻は20時すぎ。
2人で「やっと終わったー!」と喜んでいると、裕さんから号令がかかります。
「じゃあ今晩は外メシ!店が閉まらないうちに食べに行くよ!」

念願の外飯ゲット!!
入ったお店で初めてマグロのレアカツ食べましたが、あんなに美味しいものだと思いませんでしたね〜

作業自体はもう一段階進められれば満点だったようですが、しっかり報酬も頂戴しました!
本当にありがたい…!!

そして3日目の10時に世田谷を出発。
ガラスの端材や工具をお土産に頂いて、マリヨでの研修を終えました。

2人で一歩ずつ着実に前進中!

今回も非常に濃密な時間を過ごさせて頂きました。
時間が過ぎるのがあっという間で「まだ居たいのに…」と、毎回もどかしくなります。
ただ、回数を重ねる毎にステンドグラスの会話ができるようになっていて、作業スピードも上がっていると実感できています。
それでも知らない知識や技術が毎回たっくさん出てきて、マリヨステンドグラスの底の見えなさに毎度驚かされます。
まだまだやることはたくさんある。

お二人にはいつも自分たちのレベルに合わせて課題を考えてくれて、作業に集中させてくれて本当に感謝しかありません。
また次回お邪魔する時にレベルアップした姿をみせられるように毎日コツコツ積み重ねていきます!レオンもまたね!

本当にありがとうございました!

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